2016年9月9日金曜日

渥美半島#3サタンドーム

奇械人ガンガルに捕らわれた電波人間タックル/岬ユリ子はサタンドームで処刑されそうになるが…

恐らく第1、2話撮影の流れで渥美半島で撮影されていると推測は出来るものの何の施設か判らない。サタンドームと呼ばれるほどにドーム状に組まれた鉄骨は丘の上で放置されていたのか激しく赤錆が浮いている。建築の途中というよりは放棄された廃墟のようだ。劇中映像と特写などを元にロケ地周辺を調べても該当しそうな物が見つからない。温室?展望台?天文観測所?謎は深まるばかり…

現在の地図や航空写真を見ていても埒が明かないので当時の航空写真で写りこむ山の稜線などから推測して一致しそうな場所を探していくと…
ありました。1、2話の撮影があった渥美半島の突端から10km近く東にある若戸小学校の裏山の頂上に何やら怪しい物体が。下の対比の写真から判るように現在(左)はすっかり森に埋もれていそうな様子。という訳で若戸小の脇の道を登る…
道なき道を分け入って森に入ると…おおおおお!
錆びた鉄筋にサークル状になったコンクリの基礎!すわ!現存していたか!
ん?
そういえばユリ子がぶら下げられたのは変わった形の鉄骨でこんな鉄筋だけじゃなかったな。一瞬の喜びもつかの間にグーグルマップで現在位置を確認すると当時の写真の位置とはちょっとずれてる。気をとりなおし地図上で謎の建造物があった何もない場所に移動しアングルを合わせて撮影。一致すつのは遠くの山の稜線のみ…
写真を撮り終えて小学校脇の駐車場まで下ると地元の方がいらっしゃったので訊ねてみるとサタンドームの撮影に使われた建造物は昭和40年代に近所の寺が仏舎利塔を建てようとしたが資金難となり途中で放棄されたものなんだそうだ。90年代初頭の航空写真では存在が確認できる。で、私が見た鉄筋むき出しの建造物はこれまた携帯か何かのアンテナを建てようとして途中で放棄されてしまったものなんだとか。何か当時の痕跡でもあればと思ったが劇中でストロンガーが名乗りを上げたバラックのような建物の残骸らしきものぐらいだろうか。まぁこれも定かではないんだが。
あまりにも一致する写真が撮れなかったこともあり、場所を解析できただけでもよかったと思いたい。